14日目
5月8日(金)
顎がじーんとする。顎関節から下顎にかけてが超振動によって震わされてるような感覚。涙が出る手前ってそんな感じになりませんか。
今夜はMステとトイストーリーをパチパチしながら過ごした。
トイストーリー3を金曜ロードショーで観て、改めてすごい映画だなって思った。
成長したアンディと避けられない別れ。そこに私も置いてきた数々のおもちゃを重ねずにはいられない。それに最後の最後のところまで行ってしまうし、なんならおもちゃ達はついに覚悟を決めて手を繋いでしまう。あんな残酷なことがあるか、でもそれを私はやったのだとぐさぐさと刺される。そうやって本当に辛い映画だけど、エンディングは本当に最高。あんな愛でいっぱいのエンドあるかよ。
映画としてのユーモアもいっぱいで、特にめちゃくちゃ好きなのがケンとバービー。ケンのファッションショーのシーン最高!あれだけでも何回も見れる。
恥ずかしながら最新のトイストーリー4は観ていないのですが、あの最高のエンドからまだ先があるって想像もつかない。
Mステはオザケンを見に行った。
ある種応援歌的な「薫る」か、という説もあったが「流動体について」だった。
まさかの朗読パート有り。「最強の世界」というワードに映像研じゃんってニヤっとしてしまった。きっと意図は違うだろうけど。
アレンジは私がめっちゃ好きな昔LoveMusicに出た時の「ドアをノックするのは誰だ」と同じ、ループマシンとアコギスタイル。コーラスも入っていた。セルフで急いでカポ移動させたり、愛息子がドローン飛ばしたり終始トピックの多いステージだった。言わずもがなめっちゃ好きでした。
終了後、ツイッターを見ていると“歌詞が今を歌っている”という指摘が。『人気のない路地に確かな約束が見えるよ』とか。直接的ではないが、『並行する世界の僕は』とか『神の手の中にあるのなら』とかもコロナという未知のものが広がる世界を想起させる歌詞かもしれない。
まあ、そんな歌詞について、私が一番好きなフレーズは『意思は言葉を変え 言葉は都市を変えていく』です。これも今聞くと思うところがあるだろう。この“変えていく”には好転の意もあるし、その反対もあるのではと気づいた時には恐ろしくなった。その両方を踏まえて座右の銘にしたいほど。
来週の金曜日。Mステには山口一郎と川上洋平がコラボで出演。金曜ロードショーにはまたまた大名作の天使にラブソングを。最高だな。
予定も何も無いこの日々の中で、来週の金曜日が楽しみって言える幸せ。ありがとうテレビ。
♫「流動体について」小沢健二
13日目
5月7日(木)
もし、あなたがなんだかもやもやして、むしゃくしゃしていたら、生クリームを買いに行こう。
決してホイップ済みのものを選んで安い快楽を得てはいけないよ。ちゃんとパックに入った液体の生クリームを選ぶ。
そして泡立てる。我が家には電動泡立て器は無いから、ひたすら腕の力で泡立てる。こんなに生クリームって泡立てるのに時間かかったっけ?本当にこれは泡立つのかな?不安はよぎるが、ひたすら泡立てる。右腕が疲れたら拙い左で。左が疲れたらまた右へと、交互にそれぞれ全力を尽くして泡立てる。
止まない雨はないように、泡立たない生クリームは無いのだ。ただ少し泡立ってきても妥協はしない。最後まできれいな角が立つまで泡立てる。
するとどうだろう、いつの間にかもやもやなことなど忘れてしまう。目の前の甘い努力の結晶を存分に味わえばいい。
季節が良ければイチゴもあっていい。それも安いイチゴにしてはいけない。甘くていいイチゴにすべきだと私の友人は教えてくれた。
ひとしきり味わったらタッパに入れて冷蔵庫に収めよう。そして甘い記憶の中で眠るのだ。
眠りの中でもわくわくは止まらない。なんてたって明日の朝のトーストが楽しみなのだ!
明日が仕事だろうとどんな嫌な朝だろうと、こんがりトーストの上に生クリームをのっけて食べれる朝なんて!一瞬で最高の朝に変えてしまう!
さて幸せなトーストを食べて出かけても、仕事というのは悲しいかな心を落ち込ませてしまうものだ。現実に揉まれ疲れておうちに帰ってくる。明日も仕事かあと寂しい気持ちになる。そんな時はあのタッパの蓋を開けよう!
蓋を開ければ、それは優美で魅惑的な曲線を描いてそこにある!柔らかさと繊細な弾力、そこに光る艶。思わず感嘆を漏らしてしまう。それは決して出来合いのホイップクリームでは現れない。あなたが泡だてきったからこそなのだ。
そして気づいてしまう。きっと今、世界のおよそ98%の人はこの素晴らしい生クリームを持っていないのだろうと!
特別な日の象徴とも言える生クリームを今持っているというわくわく感。生クリーム特有の、雪にも例えられるあの滑らかで柔らかな曲線の美しさ。言わずもがな口いっぱいに広がるあの不可抗力な甘さ。そして今ほとんどの人が持っていないものを持っているという圧倒的優越感。腕に残る泡立ての疲労さえも充実感を与えてくれると言えるだろう。
生クリームの持つ力は甘さだけじゃ無い。そのたくさんの魅力に溺れてしまえばいい。
さ、泡立てよう。
私は明日の朝のトーストが楽しみで夜も眠れないよ。
♫「不思議なピーチパイ」竹内まりや
12日目
5月6日(水)
今年のGWも終わりです。嫌ですね。
明日は会社に行きますが、嫌ですね。伸び放題の髪の毛で出社しなきゃいけないのと、出社そのものが嫌です。
宣言はまだ続いていて、もとの生活に戻れるのはいつになるかわかりません。早く戻ってもらって、行きたいところもありますが、それと同時にかなり融通の効いていた時間がなくなると思うと、、どちらがいいのでしょうか。
宣言終了後の一週間くらいを休みやして、ぱーっと飛びまわりたいな。
引きこもりの日々で、やらなきゃと思ってた読書、映画を進めれたし、ギターを引っ張り出して遊んでみたり、いい時間だったなと思う。好きなものを思い出したし、新たな経験もできた。
11日目
5月5日(火)
「ゴッドファーザー」を観た。
3時間弱の映画だが、長さは感じなかった。人がバンバンと死ぬ映画は初めてなので、怖さがあったが、何がおもしろいかわからないけれど面白かった。だって3時間飽きずに見れたから。登場人物には会話をしてもらわないと区別がつかなかったのがなんとも情けない。
また「ゴッドファーザーII」を放送してくれるそうなので、楽しみにしてる。
今日は午前中お散歩して、午後はゴッドファーザーを観て終わり。
明日で休みは終わり。そっから先も在宅勤務だからあまり変わらないだろうけど、でも休みは終わり。それは悲しいが、だって社会人であるためには仕方ない。あーやめたいな。抜け出す先のことを最近ずっと考えてる。
♫「Sais」Floating Points
10日目
5月4日(月)
「野ブタをプロデュース」というドラマが好き。あと「Q10」も好き。どちらも同じ脚本家。
似ているところは、どこか人生に冷めている男子高校生。彼のペースを乱していく相方達、ふとしたときに道標になるかもしれない言葉をくれる大人や友人。そして、主人公の一人語りによって進行するということ。
漫画家の久保ミツロウさんは育児マンガが好きだという。中でも赤ちゃんの行動がはちゃめちゃで理解不能で、お母さんがそれに振り回されながら奮闘するもの。逆に赤ちゃんに吹き出しが出ているような、語らないものに言葉をつけてしまっているものは嫌いだそう。だってそれは至って不自然で、ありえない自他境界の混合をしてしまっているから。
実際、現実は常に独白で進み、一人語りでのみ物語は展開する。
他人のことなどわからない。他人は常にエイリアンで心の中はわからないが、何気ない一言が主人公とリンクしているような気になる。
話せばその人がわかると思っていた。その人に正対し、じっくり話せば断片が見え隠れしたが、わからないことは沼のようにある。
そこに答えがあると信じ、問うていっても掘って行っても、そこには何も用意されていなかった、ということも多い。他人を探れば探るほど焦る。
結局、物語は独白で進めるしかないのである。誰も私にナレーションをつけてくれないし、他人は誰も吹き出しを出していない。
仕方ない。
嘘の吹き出しを押し付けるより、自己中な一人語りのほうが、全くもって自然で、健康的。
♫「Palco」ジルベルト・ジル
8日目
5月2日(土)
ひっさびさに夜更かしして、ひっさびさに11時に起きた。午前中が無い感じが懐かしい。
近所の本屋さんに初めて立ち寄った。
朝ごはんを買いに行く途中、信号の前でふと思い立って本屋さんに入りました。知ってはいたけどおじいさん一人レジに腰掛けて、有線が流れてる店内は、ザ地元の本屋さんって感じで、お客さんも私ともう一人いるだけだし、緊張した。おじいさんに鬱陶しがられてるんじゃ無いかと考えてしまうんですよね。
正直小さい本屋を舐めていたので、思ったより全然面白い品揃えで、じっくりと見て回った。
2017年の渋谷が変わる特集がまだ置いてあるところは、手が回ってないのかなーと思ったけど、うっかり買いそうになるほど面白い特集ではあった。
ちょうど本が読みたいが、これというのは無いところだったのでちょうどよかった。やっぱネットは便利だけど、立ち読みのパラパラ読みは本屋でこそですよね。一冊買いました。少し読んだけど面白くて、我ながらいい本を選んだと満足です。
あと好きなバンドマンが人種や宗教の本について読んでいて、「映画を観るとき特に洋画はそのバックを知らないと本当の面白さがわかんないと思って」と。あーそうですよね。ちゃんとがんばろって思った。
♫「どうしよう」BaseBallBear