分霊箱って知ってる?要は、そんな感じ。
好きな問題のひとつに「何が私なのか」がある。
心臓や脳みそが私か。きちんとわかりやすく私の肉体が私なのか。
では腕がもし切り落とされたら。切り落とされた腕を見て、「ああ私が落ちている」と思うのか。そこまでいかなくても、この抜けた髪の毛や割れた爪はどう?
じゃあもっと言うと、いま目の前にあるコップに入ったお茶は、この後私の体に入って私の肉体になるのだから、“予期的私化”がすでに起きていると言ってみよう。
さらにさらに言うと、私の肉体の中身である思考を具象化したノートや日記だって。具体として存在もしないこのブログは、私?
きっとそこらじゅうで私は現れて、どんどん取り込まれて、撒き散らされ続ける。
ハリーポッターのヴォルデモートが作ってた分霊箱って知ってる?きっと、そんな感じ。
一見私と見えなくても、触れればその時の私が蘇る。そういうのを作り続ける。